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材料の争い


元々化学出身なので材料系や素材系にはついつい目が行きます。

例えば、知財高裁の平成29年(行ケ)第10072号 特許取消決定取消請求事件という事件があります。

この事件は、特許権者(原告)が「ポリアルキルシルセスキオキサン粒子」という名称の発明について特許第5739965号の特許権を有していたところ、この特許に対して特許異議申立がされ、特許取り消し決定がされたので、この特許取消決定に対して取り消しを求めた事件です。

結果としては取消決定が取り消されています(つまり、特許維持)。

異議申立では実験成績証明書によって引例発明の認定をしていたのですが、判決では、実験成績証明書の実験を種々の条件を特定することなしに引用発明を再現したものとして認めることはできないとされています。

実施例を記載するときに詳細な実験条件まで書かないことがありますが(ノウハウは当然書きませんが)、後から出す実験成績証明書においてはその記載されていない条件について十分注意することが必要であることが分かります。

それはともかく、この特許のポリアルキルシルセスキオキサン粒子は「ディスプレイ素材分野のバックライトユニット(BLU)の光拡散フィルムおよび光拡散板の光拡散剤、コーティング素材分野の表面潤滑性、はっ水性、はつ油性、およびプラスチックフィルムのブロッキング防止剤、塗料、および化粧品添加剤」(上記特許の特許公報の段落【0039】から抜粋)等に用いられることが記載されています。

色々な分野に用いることができそうですが、最近はヘルスケア関連の商品も伸びているようなので、その添加剤に用いる材料や素材について知財でしっかり足元を固めておかないと、添加剤の開発の活発化、需要の伸びに伴い、このような知財の争いも今後ますます増えるかもしれません。

この分野の人は自分たちが使う添加剤の知財について、気を引き締める必要がありそうです。

今知的財産事務所
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【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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