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感性を支える技術


「感性」に関連する技術がこれまで以上に取り上げられることが多くなっている気がします。

ただ、「心地よさ」とか「かわいい」という「感性」が関係してくるモノ・コトについては、技術面から捉えることがなかなか難しいことがあります(が、捉えることができないわけではありません。)。

とはいえ、特許や特許の係争を見ていると、そういった「感性」に関連するものについても開発され、商品に使われていることが分かります。

例えば、知財高裁で平成17年(行ケ)第10309号 審決取消請求事件という事件があります。

この事件は、発明の名称を「化粧品基材」とする特許第3315535号に対して無効審判が請求され、特許権者が請求した訂正請求が認められた上で無効審判の請求が成り立たない(つまり、特許が無効にならない)という審決に対し、原告(無効審判を請求した人)がこの審決の取り消しを求めて提起した訴訟です。訴訟の結果としては、原告の請求が棄却されています(特許が生存する結果になりました。)。

上記特許の「化粧品基材」は、「毛髪化粧品に配合すると、毛髪に艶と潤いを付与し、毛髪の櫛通り性を改善し、シャンプーなどの洗浄剤に配合すると、泡を軟らかく、かつなめらかにして、皮膚に対する感触を向上させ、また、皮膚化粧品に配合すると、皮膚に艶と潤いを付与し、皮膚をなめらかにする」効果があると記載されています(上記特許の特許公報の段落【0138】から抜粋。)。

ある素材を使って洗浄剤の泡を柔らかく、滑らかにすることで皮膚への「感触」を向上させる、という点が最初の効果として挙げられています。

触感や感触、触覚は、対象物との接触部分、インターフェースが関連してくるので、どういった感触等をユーザに与えるのかを考えた上でインターフェースの部分について検討することから、最終的には技術として落とし込むことができる面があります。

人間の五感に触れる部分に用いられる素材等を用い、「感性」面で商品・サービスへ応用することについて工学的な検討も増えてきているようなので、今後、ますます特許出願や係争が増えるかもしれません。

予期せぬ争いに巻き込まれてしまわないよう、「感性」について技術的側面もきちんと把握しておく必要性が増えそうですね。

今知的財産事務所
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【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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