早い段階から知財を見える化しておく

 
最近、ようやく知財の「見える化」について人口に膾炙してきました。

ただ、「見える化」といっても、そもそものどの段階で検討したらよいのかとか、どうやって「見える化」すればよいのか、どう役に立つのか等、これまで知財にあまり馴染みがないと難しいかもしれません。

知財の見える化や、見える化した技術の活かし方については私の昔のブログ(→ 知財の見える化(2014/6/26)、技術の見える化と見える化した技術の活かし方(2015/5/29)等)を参照していただくとして、「知財の見える化」って、やはり大切だな、と思った出来事がありました。

とある会社のプロダクトデザイナーさんから、あるカテゴリーの商品について、これまでになかった形態の商品を考えたので特許等の可能性があるかどうかのご相談を受けました。

いくつかのデザインスケッチがあり、それを参照すると確かにパッと見たところでは、これまでにはなかったようなものであり、想定している機能も画期的なものでした。

それらのスケッチを皆で参照しながら、「あれもいいよね」とか「こういうのもどうでしょう?」とか(半ば雑談に近かったかもしれませんが)いろいろなアイデアが出てきました。

一方、そのスケッチに表されたものを実現するためにはどうしたらよいか?つまり、どういった構造で作り上げれば実現できるのか?についてはまだ検討されておらず、特許出願するにはちょっと時期尚早という状況でしたので、その辺りを詰めた上で再度検討するということになりました。

この出来事ではデザイナーさんがパパっと描いた「デザインスケッチ」が知財を「見える化」したものになります。

このスケッチがあれば、「こういう形態にしたらもっと面白いよね」とか「ここらあたりの形状をこうしたらもっとみんなが快適になるのでは?」とか、「この形態を実現するには、こういった構造をとればいいのでは?」とか、様々な人とディスカッションすることが容易になります。

そうすると、このスケッチから新たなアイデアが作り出され、それが新たな「知財」として生まれてくることにもなりますし、参加メンバーの頭を刺激しやすくなります。。

このように「見える化」をしておくことは何も特別難しいことではありません。「特許」と聞くと「あの小難しい文章でしょ?めんどくさいよね。」と思うかもしれませんが、知財というのは特許だけではなく、その前提として様々なアイデア自体をちょっとキーワードで表しておくとか、上記のようにラフスケッチにしておくこと、そしてそれをきちんと管理・保管しておくことが「見える化」の第一歩です。

もちろん「見える化」したアイデア等がどのような知的財産権になり、事業にどう役立つのかは別途、きちんと検討する必要がありますが、まずはいろいろアイデアを出して書き留めたり、ちょっとしたスケッチを描いて、周囲の人や可能であれば弁理士を交えてディスカッションすることが、「見える化」した知財を「使える知財」に仕立て上げることにつながります。


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【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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