利用したい立場からも権利が重要

皆さんが土地を持っているとします。その土地に家を建てて自分で住んでいたり、駐車場にして利用するのであればまだしも、土地を持っているだけで自分では特に利用する予定がないという場合、どうするでしょうか?

誰か他の人に貸す、ということを考える場合があると思います。

知的財産権も同様に、自分で使わなくても第三者に貸す、つまり、ライセンスすることができます。

ここで「知的財産権」と記載しました。特許権や意匠権、商標権等のことです。

きちんと権利として確立していれば権利者としてもライセンスしやすく、ライセンスを受けたい側も権利としてキッチリしているのが分かれば、どのような権利内容であるかをきちんと把握できます。

困るのが権利として確立していないアイデアや、権利をとっていなかった商品等です。

アイデア自体も知的財産に該当し得ますが、それが権利の形として確保できるかどうかは別物です。しかも、そのアイデアを何らかの形で客観化しておかなければ、そのアイデアを使いたいと思っている人も、そのアイデアのどの範囲までが利用可能なのかを判断することができません。

また、例えば、特徴的なデザインを有する商品について意匠権等を取得せずに販売してしまった場合(しかも、販売から半年以上経過し、また、著作物としては認められないものだとします)、いわゆる新規性がないとしてもはや権利を取得できず、だれもが利用可能な状態になっていたりしたら、本来はライセンスの種になり得たものがなり得なくなります。

もちろん、その商品の使用方法等について当事者間で契約するとか、商品の名称について商標を取得して商標をライセンスするということも可能ですが、前者では第三者の模倣を排除できませんし、後者では商標の無断使用を排除できても商品自体の模倣は排除できません。このような状態では、ライセンスを受けようとする人もいなくなるでしょう。

したがって、自らが考え出したアイデアや商品・サービスについてきちんと知的財産権の面で手当てしておくことが、利用したい立場からも安心してライセンスを受けるという観点から重要になってきます。

今知的財産事務
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【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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