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プロフィール

【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。MOT系弁理士です。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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奈良文化財研究所と東京大学史料編纂所が、古文書の文字が読めなくても画像から検索する文字画像データベースである「木簡・くずし字解読システム-MOJIZO」のスマートフォン・タブレット版の公開を始めたそうです(→プレスリリースはこちら。2017年3月24日検索)。

2016年3月26日に公開され、既に22万件以上のアクセスがあったそうで、かなり多くの人が利用しているようですね。それが、今回、スマホ等でも使えるようになったとのことで、さらに利用者が増えるかもしれません。

ドラッカーがマーケティングの起源が江戸期の日本にあると言っているように、古文書を解読すれば、今の時代に通用するヒントが得られるかもしれないので興味深いですね。

このように、技術は日々、改良されたり、進化していきます。

さて、この様な技術について特許出願したとします。

そして、出願後、時間が経過した後、「あっ!この技術を少し変えれば、こんなこともできるな!」と改良発明が生まれたりします。

改良発明について、既に出願した内容にいくら関連しているからといっても、既に出願した特許に追加記載できるかというと、国内優先権制度を利用しない限り、それはできません(優先権制度については、また別のところで説明しようと思います。)。

どういうことかというと、特許出願する際に願書に添付する書類(特許請求の範囲、明細書、要約書、必要な図面があります)に手直しを加える(「補正する」といいます)ことができるのは、「出願時の明細書等の範囲内」に限られるからです。

したがって、上の例でいえば、「文字画像検索システム」みたいな特許出願(スマホの記載がないものとします)をした後、これはスマホでも使えるな、と考えて「スマホにも利用できる」というような内容を追記したいと思っても、基本的にはできません(国内優先権制度の利用はここでは除きます)。

ですので、通常は出願時に様々なデバイスが含まれるような上位概念の記載をしたり、又は、将来どのように技術が進化するのかを見越して、その時点で適用できそうな技術をいろいろ構想して派生技術を予め出願書類に盛り込んだりします。

こういった構想は、根拠もなしに考えては単なる妄想になってしまうので、先行技術をいろいろ見るとか、関連分野の情報収集をするとかが必要になりますが、その発明なり技術で「どのような状況(あるいは未来)を作り出したいのか?」が明確であるかどうかが最も重要になります。この点が明確でないと、盛り込む派生技術が枝葉末節にとらわれすぎた使えない記載になってしまいがちなので注意が必要です。

その特許が将来使えるか否かは、「最初に」このようなことを含め、色々考えて特許出願書類を作成できるかがカギになります。
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2017/03/24(金) 22:41 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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