モノだけでなく体験を買う


最近、コンビニではコーヒーやドーナツなどが販売されています。コーヒーは結構おいしいものが提供されていたりします(侮れません)。

そのコンビニが、ラーメン店やカフェを念頭にしおいた商品展開を図っているそうです(→記事はこちら。2016年3月29日検索。)

ちょっと小腹がすいたとかそういう場合はコンビニは確かに便利ですね。

記事では「ターゲットは全国3万店のラーメン店。5000億円のラーメン市場への挑戦だ」とありますが(まぁ、「ターゲット」という用語の使い方が間違っているのはご愛嬌?)、本当にそうなのか?と少し気になりました。

というのも、例えばスタバなどのカフェは、単にコーヒーやスコーンを売っているだけではないと思うからです。

単に食欲を満たすだけならわざわざカフェにはいかず、それこそコンビニにいって済ませる気がします。カフェに行くのは、やはり、そこに行って得られる何か、雰囲気だったり長居しても文句を言われなかったり、少し息抜きしたかったり、常連客なら場合によっては店員に顔を覚えられてちょっとしたサービスを受けることができたり、という面があるからではないでしょうか。

ラーメン店も単にラーメンを食べるためだけに行くこともありますが、そのラーメンも、できたてのアツアツの状態で額に汗をかきながらカウンターで食べるのが良かったり、一見汚いお店のラーメンが実は絶品だったりと、そこにいくからこそ得られる何かがあったりします。

「単に食欲を満たさせればよい」と割り切っているなら分かるのですが、競合をラーメン店やカフェに設定している以上、ちょっとどうなのかな??と思います(例えば、ターゲットを「仕事に追われ時間がない中でも、そこそこおいしいラーメンを職場で手早く食べたいサラリーパーソン」みたいに設定しているのなら、分かりますが。。。)。

顧客は単に商品を求めているだけではなく、「体験」を求めている面があるのではないでしょうか。その点を忘れて単に品揃えを豊富にするだけでは、商品管理や店舗内の商品配置に要するコスト、そして店員の教育コスト等がかかるだけになりかねません。

ちなみに、新橋にはおいしいピザ屋があるのですが、その店以上のピザをその店より安く提供できたりしたら、ちょっと見直します(でも、あの窯焼きのアツアツのピザをコンビニで提供するのは難しいでしょうね…。コンビニでは目の前でピザの切り分けもしてくれなさそうですし…)。

とはいえ、一回は試してみるかもしれません。

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【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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