ライセンス、特許と商標とでの違い


時々ライセンスのご相談を受けることがあります。ライセンス、特許なら実施権、商標なら使用権ですね。

実施権で問題になる場合が多いのがM&A等により権利者が変わるときです。特許の場合、通常実施権は当然対抗制度が導入されているので、特許庁へ通常実施権の登録をしなくても、特許権を譲り受けた者からの差止請求等に対抗できます。

そうなると、いったい、誰に通常実施権が設定されているのかをきちんと調べないと(権利者と第三者とのやり取りをいろいろ調べないとならない場合が生じます)、権利者が変わった後に『実は私は通常実施権を持ってます』というようなことが起こり得ます。ある意味、地雷です。

きちんと調べればいいじゃないか、、、とも言えますが、色々な契約が関わってくるのが通常で、それをすべて調べるのは容易ではありません。また、全ての契約がきちんと残っていればよいですが、世の中、裏ではそうは単純に事が進まないこともあったりしますからね。。。

一方、商標では当然対抗制度が導入されていないので、ライセンスを受けた!と思っても、特許庁にきちんと登録していないと、商標権者が他の人に移った場合に差止請求等に対抗できなくなる場合が生じます。

したがって、商標について通常使用権を受けた場合、将来的に長く使いたい場合、特許庁へ登録しておくことが肝心です。

ついつい特許と同じように考えてしまいがちなので、この点は要注意ですね。

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【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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