技術と市場の適合

 
自分たちの技術がどの市場に適合するのか(どの市場で最も活躍し得るのか?)を考えることで、自分たちの技術をより適正な価格で世に送り出すことができる場合があります。

2016年3月号の日経ものづくりに東京大田区の中小企業である日進工業さんの記事が掲載されていました。日進工業さんは、「塗装レスメタリック成形」という技術を開発し、塗装しなくても金属光沢を有する樹脂成形品を製造することができる中小企業さんです。

塗装レスなので塗装工程は必要ありませんし、その分、コストも下げることができます。例えば、自動車の内装部品に応用できるとのことです。

このような技術は外観に対する意識が高い欧州企業に着目され、欧州企業から引き合いがあり、記事によると、ある企業と実際に取引を開始されているとのことです。

このように、自社技術と市場(顧客)との適合を考えることで、いわば、買い叩かれないで自分たちの技術を世に出すことができることがあります。

もちろん前提として、他社が有していないような優れた技術を有している必要がありますが、技術を有しているだけではなく、その技術が最も適合する「場」を考えることも、技術開発と同じぐらい重要なことだと思います。

そのような「場」を見つけることが簡単ではないのですが、顧客がどのようなことを求めているのかを探ることを基本にし、「社外」に足を運ぶ等、「足で稼ぐMOT」を実践することがポイントになるかもしれません。

ちなみに、私がMOTの学生のとき、日進工業さんには飛び込みでインタビューさせていただきました。社長さんにとても丁寧に対応して頂き、また、熱いお話も伺うことができたことを今でもよく覚えています。とても感謝しております。

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【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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