カレンダー
05 | 2017/06 | 07
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -
プロフィール

【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。MOT系弁理士です。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

今知的財産事務所

最新トラックバック
FC2カウンター
 
知財の仕事をしていると、著作権の相談を受けることもあります。その中で最初によく問題になるのは、対象となるものが『著作物』に該当するのかどうかについてです。

著作権法の保護対象である「著作物」は、「思想又は感情を創作的に表現したもの」(著作権法2条1項1号)です。表現の対象となった思想や感情、そして『アイデア』それ自体は『著作物』ではありません。したがって、『アイデア』自体には著作権法による保護は及ばないのです。

この辺を誤解してしまうと、実際は著作権が発生していないにもかかわらず、著作権があると思ってしまうことがあります。

例えば、平成24年(ワ)第25843号 著作権侵害差止等請求事件(東京地裁)では、裁判所は次のように判断しています。

「原告は,本件書籍の著作物性は本件書籍の各表が創作性を有することに基礎付けられている旨主張し,その創作性の具体的な内容として,本件書籍の各表が,自動車に用いられるプラスチック部品につき最適の選択と配列を行い,その採用プラスチックについて原告の実務経験に基づく情報を掲載しているため,他の資料にはない正確かつ詳細な最新情報が記述され,読者に今後の技術開発・市場開発の将来展望を与えるものとして,原告の個性と独創性が発揮されていることを挙げている。

しかしながら,原告の上記主張は,本件書籍の各表を作成するに当たってのアイデアの独創性や,本件各表に記載されている情報そのものの価値を主張するものにすぎずこれらは著作権法による保護の対象となるものではない。」(赤字、下線は本ブログ著者が付与)

つまり、どんなに額に汗を流して独創的なアイデアを考えたとしても、また、どんなに努力して情報を集めたとしてもアイデア自体や情報自体は著作権法では保護されません。

あくまでも『表現すること』がポイントになってきます。

何でもかんでも著作権で保護されますよ、ということはありませんので注意が必要です。

今知的財産事務所




スポンサーサイト

2014/03/01(土) 23:46 | コメント:0 | トラックバック:0 |
コメント
コメントを投稿
名前
タイトル
メール
URL
コメント
パスワード
管理者にだけ表示を許可する


トラックバック

この記事のトラックバックURL
 

この記事にトラックバックする (FC2 blog user only!)
 
この記事へのトラックバック


検索フォーム
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブロとも申請フォーム
QRコード
QR