他人の目
企業内や自分の領域に閉じこもっているだけでは気がつかないことがあったりします。
ついこの間も経験したのですが、某大学教授が創出した発明についてインタビューしていたところ、あるポイントが従来技術とは違うのではないかと気がつきました。
この点をその教授に指摘したところ、
「その点がポイントになるのですか!?」
「そのようにすることは当然の流れだと思っていました」
との返事がありました。
教授は「当然の流れ」と感じていたようですが、特許的には結構良いポイント(少なくとも先行技術に比べて)だったので、指摘したポイントをもう少し深めていったらどうかとアドバイスしたのでした。
自分の技術分野だけで研究や開発をしていると、そのような閉じた領域内では当たり前のことでも外から見れば当たり前ではないことがよくあります。
「広い視野を持て」とか「異なる立場で考えろ」とかよく言われたりすると思いますが、自社内や自分の領域内だけで考えていると、やはりなかなか難しいようですね。
そういう場合、全く異なった視点を持つ第三者に話をぶつけてみると、これまで当然と思っていたことが実は当然ではなかったり、自分では当たり前と思っていたことが当たり前ではなかったりすることに気がつくことがあります。
技術的なアイデアである発明の創出においてもこのようなことは大切で、自分の頭をいかに切りかえるか?大げさに言えば、いかに「妄想」できるかによって、多くのアイデアが出てきたり出てこなかったりすることがあると思います。
これは大学の研究だけでなく企業における研究でも同様だと思います。時には「異分野」の人間に話をぶつけてみて、自分の中に隠されているアイデアを見つけ出すという作業も、企画の前段で必要になるかもしれませんね。
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