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情報を有用な情報に転換する

 
普段目や耳に入ってくる情報を自分にとって『有用な情報』として捉えるにはどうしたらよいでしょうか?

一言でいえば、『問題意識を強く持つ』ということです。

同じ情報に接したとしても問題意識を明確に持っていなければ、情報に接したとしてもその情報を自分にとって有用な情報として認識しないことがあります(場合によっては情報があるのに情報があることに気がつきません)。

例えば、自分が冷たい床に正座している状況を想像してみましょう。

想像しましたか?

床に直に正座していると、足は冷たいし、痛くなることが容易に想像できます。
その様な苦痛を和らげる場合はどうするでしょうか?座布団やクッションを敷きますね。

では、ここからどのような情報を取得できるでしょうか?

問題意識を明確に持っていないと、おそらく何の情報も取得できないでしょう。
しかし、問題意識を持っている場合、座布団を敷かないと足が痛い、という状況からアイデアのヒントが得られることがあります。

例えば、金属製の細いテスターを測定対象物(例えば、電極)に接触させる際に、測定対象物がテスターにより傷が付くという課題を解決したいと考えているとします。

測定対象物にとってテスターは自らにストレスを与えるもの。つまり、測定対象物の立場に自分を置いてみると、テスターは自分に苦痛を与えるものです。

測定対象物を擬人化してみれば、ストレスが加わった状態の測定対象物は『辛いよ~』と言っているかもしれません。

さて、このようにしてみると、測定対象物の苦痛を和らげるためには(どこに配置するかは別途検討するにしても)座布団やクッションによりテスターの衝撃や圧力を緩和してあげればよいと考えつくのではないでしょうか?

少しそれらしく書きますと、『座布団を敷く』とは、「ある物Aが他の物Bに接触して圧力が加わる場合、物Aにはストレスがかかる」という状況を「緩和する手段」と置き換えることができるでしょう。

このように問題意識を明確に持っていれば、その時に抱えている課題を解決するためのアイデアが何げない風景からも生まれてくることがあります。問題意識を持つことにより、身の回りにある情報を自らに有用な情報として捉えることができるようになるのですね。

なお、問題意識を明確に持つこと以外にも第三者視点でその問題を考えることにより、自分だけでは気が付かなかったアイデアを生むきっかけになることがあります。弊所ではそのような「第三者視点」を有効活用した、アイデア創出支援サービスも提供しています。


お客様とのディスカッションにより課題を明確にします
今知的財産事務所
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【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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