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プロフィール

【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。MOT系弁理士です。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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人を管理するというと、往々にして「数値」で測ることができる指標にだけたより、個々人の業績を測る場合が多いと思います。そのような場合、もしかしたら従業員が「人的」資源であることを忘れているのではないかなぁ、と思うことがあります。

しかし、個人を人格を持った「人間」として見て、個人の資質を活かすような組織にしなければ、その組織は形として存在していても死に体であり、結局は顧客に不利益を与えることになってしまうかもしれません。

日経ビジネスの2010年6月28日号に美容院「バグジー」が紹介されていました。「バグジー」は、北九州市周辺で久保華図八(くぼ かずや)氏が経営する美容院です。久保氏は1975年に15歳で美容の世界に飛び込み、海外の美容の第一線で腕を磨いた後、1989年に北九州で実力主義の美容院を開業しました。つまり、働いた分だけ報酬を得ることができる成果主義を基本にした美容院を開業したのです。

その頃の久保氏は『恐怖政治』で経営しており、久保氏が店に立つと従業員たちが緊張でぎこちない動きになるほどであったといいます。そのような状態では経営がうまくいくはずもなく、「もうあなたの下では働けない」といって主力メンバーたちが相次いで辞めていったそうです。

美容院にとって美容師は最大の経営資源です(これは、いわゆる「士業」でもそうですね)。人格を持つ存在としての人が経営資源です。当時の久保氏はいわゆる独裁者でしたが、恐怖により「本当の仕事」をさせることはできないということを、この時、身に沁みて理解した思われます。

その後、久保氏は心を入れ替えました。バクジーの店舗運営の基本を、従業員による「自主運営」にし、成果主義の考え方を大幅に縮小し、教育制度も一新しました。また、従業員が働きやすくなるよう、従業員の要望も聞き入れ、実現していきました。

その結果、離職率は低下し、恐怖政治を敷いていた間は売上高が1億円弱であったところ、その後の10年間で、売上が5億円前後にまで伸びたのです。

これは、ES(従業員満足度)を向上させたという側面もあると思いますが、それよりも「人」に着目して仕事を組織したこと、つまり、働く人達の仕事のさせ方を自主性に任せ、かつ、そのための「仕組み」もバックグラウンドで整えたからこそESが向上し、CS(顧客満足度)の向上につながったのではないかと思います

バグジーでは従業員による自主運営にしたようですが、100%自主運営かというとそうではないでしょう。ある程度の成果主義が残っている、もっと踏み込んで言えば『残した』のではないでしょうか。というのも、自主的な部分と成果主義的な部分とのバランスが重要なのではないかと思うからです。「自主的」は聞こえは良いものの、「自主的」を強調しすぎると個々人が好きな方向に突っ走り、組織としての強みにつながりにくくなるかもしれないからです。

したがって、ある程度の束縛(たとえば、ゆるい成果主義制度)を導入し、「放任」ではないということをしっかりと意識することが必要だと思います。

自主性により個人の強みを活かすだけでなく、個人の強みを活かすことが組織全体の強みにつながるように仕事を組織すること、すなわち、「自主性」を重視しつつも「放任」にはならないように、社員の意識と事業の方向性とを合わせるための仕組みとして、自主運営や組織内の風通しの良さ等を整えていくことがポイントなのではないかと思います。


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2012/01/23(月) 13:23 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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