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プロフィール

【弁理士】今 智司

Author:【弁理士】今 智司
今(こん)知的財産事務所の所長ブログです。2011年1月に独立開業しました。MOT系弁理士です。知財はビジネスに役立たせてこそだ!と考え、技術、デザイン、ブランドの知財複合戦略を考えています。

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「言海」という辞書があります。日本初の近代的国語辞典といわれ、大槻文彦さんという方が1886年に完成させた辞書です。現在、WEB上に公開されていますし、書店に行けば復刻版が販売されています。

この辞書で「猫」の説明が面白く、ちょっと抜粋すると『人家に畜う小さき獣、人の知る所なり、温柔にして馴れ易く、又能く鼠を捕らうれば・・・』『形、虎に似て二尺に足らず、性、睡りを好み、寒を畏る、毛色、白、黒・・・其睛、朝は圓く・・・』というような感じで定義されています。そして、最も面白いのは、鼠を捕らえるという説明の後に『然れども、窃盗の性あり』!と定義されているところです(畜うは「かう」と読み、睛は「ひとみ」、圓くは「まるく」です。)。

どうでしょう?魚か何かを盗んでいるネコがイメージされませんか(猫にとっては盗んでいる意識はないでしょうが…)?

「猫」の定義といえば、食肉目ネコ科ネコ属に分類される云々というような定義が一般的なのでしょうが、「言海」では、姿かたち、性格や瞳の変化など、頭の中にイメージできるような定義の仕方で面白いですね(しかも、明治期に)。

特許では特許明細書の「特許請求の範囲」において発明を文章で説明するのですが、権利範囲を確定する重要な文章であるため、「言海」のような感じで記載するわけにはいきません。しかし、イメージできる、という点は何かを文章で定義するときに重要な点だと思います。

特許業界では、文章を読んだだけで図面が描けるように書け、とよく言われますが、辞書においても、読んだだけでその用語の意味内容を正確に把握できるような説明がなされ(ここまでは当然ですが)、しかもイメージできる辞書が良い辞書だと思います。

それにしても「言海」での猫の説明は10行にもわたっていますが、犬は6行、鼠は7行、馬は8行、牛は7行と猫に比べて少ない記載になっています。きっと大槻さんは猫好きだったに違いありません!

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2017/03/18(土) 01:15 | コメント:0 | トラックバック:0 |
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